桜空
あの日からしばらく外には出ていない。



なんか前より見張りが厳しくなっているし、私の行くとこ行くとこいちいち使用人がついてくるし…



私と空の中を邪魔するように回りは動く。



「ねぇ、お願いだから一度でいいから外に出して?用事があるの」



私は回りにいた使用人に言った。



「それだけはなりません、桜姫様。今姫様が外に出ると非常に危険なんです。殿様がおっしゃった通りに」


ったく……
みんなして同じことばっか言っちゃって!!



「わかった、もう何も聞かないわ!!私が何しようがもう勝手よ!!ついてこないでよね」



「いけません姫様っ!!お待ち下さい!!」



私は使用人の声を無視し、一気に走り出した。



空に会いたい。
空に会いたい。



ただそれだけだった。
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