桜空

「ひっ…姫様だと気付かずに数々な無礼な行動をしてしまって…」



なにこの男…
私が姫だって分かったらイキナリ豹変?



「あんた…自分のしたこと…分かってんだろうね」



「は、はい…」



「アンタには生きてる資格なんてないよ。死んでもらうよ」



私はそう言って刀を鞘から出した。



「桜待て!!殺るなら俺がやる!!お前は下がってろ!!」


「いいえっ!!水野くん、あたしがやるわ!!桜!!あなたはダメよ!!」



海まで私に同じことを言う


「……別に今は姫だとか関係ない…私はコイツが憎い…ただそれだけ」



私は新条に刀を向けた。
怯える新条。



「ひっ…姫様!!命だけは勘弁して下さい!!お願いします!!」



新条は必死になって私に泣きついてくる。
ウザ……



「は?あんたは簡単に中田屋のご両親を殺したじゃない…あんたも同じ思いしなさいよ」



「……っ…」



「それに…あんたみたいな人間のクズが好きになっていい様な子じゃないの、蘭は。さっさと諦めて」



私はキッパリ言った。



こんなやつ、蘭がもったいなすぎる。
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