甘くも苦い誘惑に溺れて
聞き覚えのある声と共にドスンと鈍い音が静かな公園に響き渡る。
誰か…来てくれた…?
朦朧とする意識の中で私はうっすらと瞳を開いた。
「…彰ちゃん?」
「…テメーも同じ事してやるよ」
倒れている男の胸倉を掴むと無理矢理起き上がらせれば彰ちゃんは男をぶん殴った。
握り拳の皮膚がめくれて血を流しながらも男を何度も殴りまくる彰ちゃん。
「もう…いいよ…やめて…」
息苦しい中で必死に声を出しては彰ちゃんを見つめた。