甘くも苦い誘惑に溺れて
葬儀が終わった日の深夜。
拓也がお前の傍を離れた時…お前は家族の遺影に向かって大声を出して泣いてた。
まるで、小さな子供が泣いているかの様に体を震わせながら泣いてたな…。
そんなお前を目の当たりにして何も出来ない自分が悔しかった…。
出来る事なら今すぐ傍へ行っておもいきり…抱きしめてやりたかった。
なのに何もしてやれねぇなんて自分の無力さに胸が痛む。
お前はすぐ目の前にいるのに…手を伸ばせば触れられる距離なのにな…。