甘くも苦い誘惑に溺れて
「心配すんな…俺の事は優菜には言うつもりはねぇよ」
「…じゃあ、何で会ったんだよ?」
「…たまたま飲み屋で会っただけだ…何もねぇから、心配すんな」
「…そっか」
拓也も必死なんだな。
アイツの事を大切にしてるのがすげぇ伝わる。
アイツはお前を選んだんだもんな。
正直お前が羨ましい。
こんな事言える立場じゃねぇが…アイツの全てを堂々と受け入れてやる事が出来るお前が、羨ましい。