灰かぶり姫 -spinoff-
「さ、ほな行こか」



俺の言葉に野沢ちゃんが立ち上がる。


それを見てから勢いよく屋上のドアを開けた。



「はいはいはいはいはーーーーい!!!」



驚いた顔の美姫ちゃんと純。


それを見てニヤけずにはいられない。


君たちが上手くいって良かった。


心からそう思ってる。







美由紀。


今はまだ心の中に君が住みついてるけど。


だけど無理に消そうとは思ってない。


いつか他の誰かを好きになれたらいいな、とは思う。


君に別れを告げたあの時とは違って、今なら清々しい気持ちで言えそうだ。








その時までさようなら。













            
―Fin.―


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