空色
第五章*恋心
私達は別荘に行き着替えてリビングみたいな所に集まった。

『…と言うことでみんなよろしくね♪』

『…うん…』

みんながうかない顔をする。

その時誰かが私の腕をグイッと引っ張った。

『わぁ!』

隣を見ると私の腕を引っ張ったのはみくだった。

『ねぇアミ…あの加藤綾奈ってアミの知り合いなんだよね…?』

みくが耳元でボソッと言った。

『うん…っと綾は小4の時に東京に引っ越したの。転校する前までは結構仲良かったよ』

『へぇ〜そうなんだ…』

そう言うとみくは私から離れ、みんなの所に戻った。

ガチャ…

『坊ちゃま夕食の準備ができました』

『おう。今行く』

もうそんな時間か…早いなー

『じゃあみんな食堂行くぞ』

『食堂なんかあるんだぁー』

私達は食堂に向かった。

食堂に行く途中綾が話しかけて来た。

『ねぇねぇアミ。翔って彼女いるの…?』

『ふぇ?いないと思うけど…何で?』

『ううん。別に何でもない…』

何だろ?変な綾。

私はこの時は何とも思わなかった。

『皆様お待ちしておりました。どうぞお好きな席に座って下さい』

私達は好きな席に座った。

イスに座ると向かい側に翔が座った。

翔の向かい側か…なんかドキドキする…

って“ドキドキ”!?…別にしないし。

私はドキッと何かしないと自分に言い聞かせた。

『隣座ってもいい?』

『あぁいいけど…』

『ありがとぉ〜』

綾が翔の隣に座っているのが見えた。

ズキン…

何で…胸が苦しいの…?

翔が誰と隣に座ろうが…私には関係ないのに…


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