消えない想い
第1話


貴方と出会った中3の冬

私は一瞬で恋に落ちた

恋に落ちる瞬間はとても
くだらないことだと思う
ほんの些細なことでも、
私にとってはとても大事
な瞬間だったんだよ。


『七海ーっ』

そう呼ぶのは親友の奈津美
『なに?』
『帰り図書館寄って行こ』
今はお受験シーズン
こんな話日常的な会話に
なっていた


奈津美と一緒に図書館へ行き
2人で勉強をしていた
私は気分転換に何か本を探しに
行くことにした


すると、ある男の人とぶつかった

一目惚れだった

顔が整っていて、綺麗な顔

固まっている私に

『大丈夫?』
と優しい声で話しかけてきた

『はい!』
即答した

『毎日ここに通ってるね』と微笑んでくれた


私はその笑顔に見とれながらも
『一応受験生なんで…』
と丁寧に答えた


『俺もだよ。どこ受ける?』
『今のところは西高』
『同じだ。お互い頑張ろうね』


そう言うと彼は去っていった。

名前も学校名も聞けなかった。
自分に『ばか野郎』と心の中で
何度も思った。


でも、西高に行けばまた会える
そう思い必死に勉強をした。


そして、合格発表の日見事
私と奈津美は合格した。


彼のことも気になったが
受かっていると信じた。


春休みも終盤になりいよいよ
高校の入学式の日が近づく。

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