とある堕天使のモノガタリ ~INTROITUS~

サプライズ



翌週11月に突入し、一気に寒くなり出した。


何をやってるのかわからないが、俺はパーティー前日からaxelに出入禁止を言い渡された。


「金曜は19時に来て下さいね?

忍さんはセリさんが連れて来る予定です。」


そうジンヤに言われ俺は眉を寄せた。


忍と一緒に行こうと思ったのにそれも却下か…


「店は休みにしたのか?」

「お店は3日間貸切っすよ。」

「3日間!?やりすぎじゃないか!?」

「ガクさんの指示だし大丈夫じゃないんすか?」

俺はため息をついて「分かった」と言うとジンヤは笑った。


俺はaxelのカウンター内でグラスを磨いていると今度はゴウが来た。


「…木曜から出入禁止になった…」

「あったりめーだ!絶対来んなよ?

そういや~例のブツは?」

「ブツって…マフィアみてーだな…

金曜の午後取りに行く予定。」

「完璧だ。派手にやるから覚悟してろよ?」

「…」


俺は半眼でゴウを睨んだ。
ゴウはそれでも楽しそうにニヤリと笑った。


周りが一致団結し過ぎて俺はアウェイな気がした。


…意外と寂しいかも…


なんて女々しい事まで思ってしまった。



< 253 / 405 >

この作品をシェア

pagetop