【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
「飛鳥、私さあ、前から聞きたかったというか、言いたかったんだけどさ。」



「ん?」



香織はヤスのいない席から私に身体を向け直すと、笑顔だけど真剣な顔でこう言った。



「木酪君ってさ………月野森きらら、なんだよね?」



「………!?っゲッホ!」



あまりの爆弾発言に、私は飲んでいた野菜ジュースにむせる。



こんな反応「はいそうです」って言ってるみたいだ。



ヤスがいたら、間違いなく「悪い子にはお仕置き」なんて言われるだろう。
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