【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
更にヤスは舌先を尖らせて、肩から首筋、そして鎖骨へと移動してくる。



「やぁ…!やめっ!」



「何?アスカって敏感ちゃん?それとも、どこもかしこも性感体なの?」



ヤスは私をからかうような眼差しを向ける。



私は精一杯の強がりで、そんな濁った漆黒の瞳を睨んだ。



「…まあ、今日はこの辺で勘弁してあげるよ。」



なんて言って顔を離したヤスに安心したのもつかの間。



「ただし、ヤっちまうのは、ね。」



そんな恐ろしく、そして色っぽい囁きを私にしたヤスは、私の唇目掛けて顔を進めた。
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