【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!



「三鷹さん達も一緒にカラオケ行かない?ほとんどのクラスメイトが集まってるんだけど。」



靴箱で高飛車お嬢様クラスメイトに話し掛けられてしまったのが事の発端。



「いや、私は…。」



「いーじゃん飛鳥!行こうよー!」



そそくさと帰ろうとした私だけど、香織に阻止されてそれは出来なくなる。



香織はちょっと空気が読めないところがある。



三鷹さん、というのは香織のことだが、『達』とは付いていたけど実際誘われたのは香織だけだ。



私は地味だし、クラスメイト達と仲良くする気は更々ないから、ほとんど雑談をしたことがない。



だからほら、高飛車の笑顔が引き攣ってる。
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