みずたまり
あたしは小さな個室に案内されソファに座った。
「ところで今日は、どうしたの?」
五十嵐さんがあたしにそう尋ねてきた。
(どうしたって…何となく来ただけだからな……。)
何も答えられずにいると五十嵐さんは
「まぁゆっくりしていってよ!何か悩みがあるなら聞くし!俺が嫌なら他にも心理カウンセラーの先生はいるからさ!」
そう言ってまたあたしに笑顔を向けた。
…ドキドキが……止まんないじゃん…。