BAND(仮)
「オーナー!」
振り返れば、爽やかに笑顔を浮かべるオーナー、
清水 泉がいた。
泉は俗に言うイケてるメンズ、略してイケメン と言う部類で
その顔からは30代を感じさせない若さがある。
「ったく、泉で良いのに」
泉は苦笑いを浮かべた後にちょいちょい、と私に手招きをする。
これは抱っこの合図。
小走りでかけていってピョンッと飛び付いた。
キャラじゃないとかは関係ない。
泉は 私が甘えられる有一の存在だから
泉も答えてくれて、ぎゅーっと抱っこをしてくれた。
耳元でクスクスと笑われてむず痒い。
「さ、更衣室で着替えておいで?
今日もいっぱいお客さん来てるから」
よしよし、と頭を撫でられ更衣室に連れて行かれた。