世界で1番嫌いな人
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そういうわけで、あたしは泰雅くんのパシリをはじめた。
この学園は大学までエスカレーターで進学出来るため、嫌でも離れることは出来ない。
そんな感じの生活をしているうちに、泰雅くんはよくあたしの部屋に入り浸るようになった。
そのおかげで、こんな晴れている日曜日に遊びに行くことすら出来ない。
逆らおうとしたことはあった。
だけど無理だった。
なぜだかははっきりしないけど、何か人を従わせる能力が働いているのだと思う。
まぁ簡潔にまとめれば、あたしは泰雅くんのことが嫌い。
この世で1番…!
しばらくして、近くのスーパーから帰宅すると、泰雅くんはあたしのベッドで呑気に寝ていた。
…何よ、人がせっかく買ってきたのに…!
ハンバーグは泰雅くんが起きてからにしよう。
玉ねぎを冷蔵庫に入れてから、そっと泰雅くんの方へ近付いた。