誰よりも愛してくれなきゃ××
「そういえばおばあちゃんが子どもの頃は休むなんて滅多にじゃなきゃ許してもらえなかったのよー。おばあちゃんのお母さんが厳しい人でねー…」
いくら2人が息つく間もない程のマシンガントークをしてたって、語りだしたって、
割って入っていけばいい
昔みたいに。
でも、
「あの時はパパが休むの許してくれるとは思わなかったなー!!」
「ヒカリが休みたいなんて滅多に言わないからじゃないの?でも、おばあちゃんのお母さんだったらねぇえ、……」
ころっころ自由に飛んでいく会話の中で、あたしまで喋りだしたらそれこそ頭がついていけなくて、パンクする
そう気付いたときから、あたしは傍観者になっていた
「…………」
タオルで濡れた顔を拭きながら楽しそうに笑い合う2人の横を通り過ぎる
「あら心愛、今から用意?どこかいくの?」