誰よりも愛してくれなきゃ××



――…
―…



あたし達にはお母さんがいない


あたしが生まれたばっかりの時に、離婚しちゃったから



「お母さんはあたし達を捨てたの?」



一度はそんなお母さんのことを、恨み、憎んだ




だけど小学生の頃、学校の側にあったお寺からお坊さんがきて「命」について語ってくれた時、



「お母さんに…会いたい…っ」



たまらなく、お母さんが恋しくなった


自分がココに存在するのは、紛れもなくお母さんのお陰でもあるんだって。



「バカだ、あたし…なにも知らないクセに」



今までの恩知らずな無知でガキだった自分を、悔いた


悔いた悔いた悔いた



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