誰よりも愛してくれなきゃ××



―…『心愛はまだ小さかったし、なにも知らなかったでしょう?覚えてないでしょう?あの時のヒカリはほんっとに可哀相で、とても見ていられなかったけどねぇ…』



あの言葉を聞いたのは小学生のあたしじゃなくて、中学生になりたてのあたし




今日と同じように屋上にいたあたしを


見つけてくれたのは、奏斗だったんだ






「………」



とっくに忘れてるかと思ってた…



些細なことだけど、うれしくて、緩まずにはいられない、口元


細まる視界





奏斗から放れて、1番星を見上げる



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