誰よりも愛してくれなきゃ××
「わっらえねぇーよ!」
…え?
「ちょ…っ!!どこいくの?!痛いってば!」
グイッと力強く手首が引っ張られ、迷わず進んでいく奏斗に必死で歩幅を合わせる
冬の寒さを感じないくらい、熱くなる
でもその熱に酔いしれるほど、余裕はない
「お前がよくても俺がよくねぇんだよ!」
目の前で、風を切ってなびく赤毛
「意味わかんねぇだろ?1番目とか2番目とか」
「………」
その背中は大人の男の人に比べれば、まだまだなのかもしれないけど
誰よりも、たくましくみえた―…