誰よりも愛してくれなきゃ××




―…

――…



「さみっ」



んで離れに建てられた食堂んとこにしか自販がねぇんだよ!


食堂へと続く渡り廊下はおもっきし外だ


くっそ!凍え死ぬ!






ぶるっと身震いして渡り廊下に足を踏み出した俺の耳に



「ほらぁ、あの人だよ!朝比奈さんの…」



噂好きな女達の声が届く






いつもはそんなん興味ねぇしどーでもいーけど、心愛の名前がでてきたとこに反応して、


神経が研ぎ澄まされた




「えっ?!あの人が?!」



一音一句、鮮明に聴こえてくる




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