誰よりも愛してくれなきゃ××
「だーれかさんが昨日、水をぶちまけたせいで夏服だから余計寒いんだけどなー?」
左側から風に乗ってやってくる僅かな甘い香りだけを頼りに、
藍色に覆われていく空へ視線をあてながら、
一歩一歩、進んでいく
「…………」
心愛が俺を好きとは思えない
でも、可能性がある今、
“告る”“告らない”の二択は
天秤にかけると、
無条件に“告る”に傾く
「あっ!」
─… もし、
振り子を振らせたとしても、
答えは同じだろう