誰よりも愛してくれなきゃ××

辿り着いた想い




とにかく捻り出してでも答えを見つけたくて


心愛の部屋を出た後すぐ、制服のズボンから携帯を取り出し、


木下センパイの元へ電話を繋げた





─…

──…



指定されたファミレスが分かんなかった俺を、木下センパイが迎えにきてくれるらしく、


相変わらずただ寒く、薄暗い空の下、

待ち合わせ場所である駅へと歩いてきていた






あー…、あれじゃね?




小せぇ噴水の前、時計台らしきもんの近くに立っている、ミディアムヘアーの女




こーやって遠くから見ると

ほんとに似てんだよな、心愛に。




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