誰よりも愛してくれなきゃ××
「どんだけ、一緒に居たんだよ」
あんなに時間共有してたじゃねぇか。
それなのに、
─…化粧好きでとにかくミルクティ。
俺が心愛のことで思いついたことと言えば、そんくれぇだった。
笑い声と共に吐き出した吐息は、白く存在を主張し、空気になって溶けていっていた。
「………」
─…でも、アイツはここにいる。この街に。
根拠はねぇ。
なんとなく…なんとなくだけど、そう予感していた。