誰よりも愛してくれなきゃ××


あまりの驚きに大きく体を揺らし、真横にある廊下側の窓の、銀色のステンレスの部分にガコンと肘を打ち付けた



「い…ったぁ」


絶っ対、ファニーボーン当たった!



「ぶっ、ははっ!なぁに1人コントしてんのー?驚きすぎだからー!」



あたしの驚いた声、肘を打ち付けた音、


そしてみぃの無遠慮な笑い声に、教室中の視線が集まる




もーう!他のクラスで初対面の人だっているのに


みぃが笑い続けるから、目立って目立ってしょうがない



「い、い、か、らっ!!早く続き話してよね!」




恥ずかしさに任せて、


「くくっ…ひーぃ、あー、おもしろ!」


ぶつけた肘を擦りながら、息を切らしているみぃを急かす



でも、急かす理由は、

恥ずかしいから、だけじゃない



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