私がマフィアのボスになる日
部屋の壁にはたくさんの写真が画鋲でとめられてる。
私の写真はまだないけど、近々この定位置の近くに貼る予定だ。
他の人間が来るまでジンサとおしゃべりしとく。


「ジンサ、これなんて曲?」

「これはI'm so happy。気に入ったのか?」

「うん。ノリの良い曲だなって思って」

「そうかアキーニョスはわかる人間だな。」

「・・・あのさ、曲は気に入ったけど、そのあだ名は前から気に入らないんだけど。大体なんでアキーニョスなの?意味がわからん。」

「お前はよくパスタ食べてたからかな。[ニョス]ってイタリア人風だろ?なんなら[ニョス]だけにするか?」


ジンサは他人にあだ名を付けるのが趣味だ。しかもジンサの付けたあだ名は彼の周りの人間も必ずそう呼ぶのだ。

これは聞いた話だが、ジンサがまだ中学一年の時、同じクラスの大人しい男子をイジメてるウザいイジメっこ女子にむかって。

「お前はウザいから今日からあだ名はイジリンな。」

と、授業中みんなに聞こえる様に言うと、次の休み時間からそれが広がり、イジメっこが一瞬でイジメられっこになり、
数日後には登校拒否し、ついにはイジリンの親が怒って学校ではなく直接ジンサに電話を掛けて。

「うちの子はイジリンじゃありません。そんなあだ名付けないで頂戴!」

とか言って発狂してたとか言う伝説がある。

「ニョスは嫌。ナッチとかアッキーとかにしてよ!」

「ダメだな。センスが悪い。」

「どっちがよ!」

私は少し怒り気味に言ったけど、相手にされない。ジンサとはこういう男なのだ。

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