禁断の恋はじめます
大みそかの日だった。


朝方の電話でおばあちゃんが危篤と
連絡が入った。


年越しどころじゃなく
私たちも用意をして
もしもの時に備えた。



啓吾が急きょ出かける前に
参考書が欲しいと
書店に出かけて言った。



バックに荷物をつめて
下に降りて行くとなぜか耳に入ってきた
両親の声に足を止めた。



「啓吾は連れて行って大丈夫か?」



「だって…普通連れて行くでしょ…」



「啓吾がイヤなおもいしないといいんだが…」




「それはこの間言って来たから…
啓吾にはなんの罪もないって…」




「啓吾に何かしたら俺は許さない。
ママの親戚でも俺は啓吾の父親だからな。」




「私だってそうよ。」




二人の笑い声がきこえた。



なんのことかさっぱりわからなかったけど
結局二人が楽しそうに笑っていたし


よかったんだね……



雪がちらほら舞ってきた。



正月は病院か…そんなこと考えながら
啓吾が帰ってくるのを待っていた。。。。。
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