禁断の恋はじめます
すさんだ生活を想像していた私は
まったく真逆な家の前で立ちつくしていた。


「これって……。」

大きな家だった。
一階に車庫があって カーポートまである。


表札は

『田辺』


啓吾はここで何をしているんだろう。


怖くなって携帯から
連絡先になっている番号に電話をした。


「田辺でございます。」
おばあちゃんのような声


思わず
「佐藤と申しますが
そちらに池端 啓吾さん 
いらっしゃいますか?」



「さと…う…さん?」
声のトーンが下がった。



「どちらの佐藤さんですか?」

私の心臓はドキドキしてきた。
仕方ない 病院の名前を名乗って
偽名の佐藤を使った。


「病院ですか?
今 外に出てまだ戻ってませんが……。」

その時後から声がして
受話器口をおさえる音がした。
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