禁断の恋はじめます
啓吾の店の前でタクシーを降りた。


途中で客を送りに来たホストに
何時までか声をかけた。


「もうすぐ終わるけど?
誰か待ってるの?」



「あ…いえ…入ろうかと
おもったから わかりました。
また来てみます。」


「あ 待って。」


男は名刺を握らせた。


「俺を指名してね。」



しばらく茫然と見ていたら
啓吾が出てきた。


マフラーを首にまいて
寒そうに啓吾が出てきた。



私は啓吾の後を歩いた。



啓吾が何を望んでいるのか



「啓吾……。」声をかえた。



啓吾が足をとめて私の方を
振り返った。


「朱奈……。」



「啓吾…戻ってきてよ。
パパもママも待ってるの。
あの日のまま 啓吾の部屋は
時が止まっている。
啓吾の帰ってくる場所は
ちゃんとあるわ。」


私は叫んだ。
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