禁断の恋はじめます
「どうした?」


啓吾が降りてきた。


「パパがギックリだって。
二人で行って来いって言うのよ。」


「え?じゃあやめていいよ。」
啓吾が言った



「何言ってんの。
当日キャンセルはお金とられるのよ。
それならあなたたちで行ってきて。」


母の勢いに押されて
私と啓吾は二人で出かけることになった。



「なんだか
慌ただしかったね。」

車を運転する私を
助手席からジッと啓吾が見ている。


「何?」


「イヤ…朱奈が運転って…
ヤバ…ドキドキしてきたし~~。」



「大丈夫だって!!」


いきなりの展開だったけど
正直私の心はさらに
盛りがっていた。



  啓吾と二人っきり


車の中で流れるCDに合わせて
啓吾が口ずさんだ。
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