光と闇
序章
零があった。
零は光でも闇でもなく、ただただあり続けるモノ。
零には太陽と月があった。
太陽は光を、月は闇を創り出した。
やがて、世界は人間を作り、人間は欲望を得た。
人間は二つの大きな国を創り上げた。
そして、人間は太陽と月を欲した。神々しく壮大な空に輝き続ける二つの宝を。
だが、両方を手に入れることが出来なかった。
一つの国は太陽を。一つの国は月を。
太陽を輝かせる国、名を“光の国”
月を輝かせる国、名を“闇の国”
零は境界線となり、国を分けた。
神に等しきその輝きを、奪い合う戦いが永きに渡り続いている。
そして、国の王を“後継者”に。
二つの国に産まれた二人の後継者。哀れにも宿命を背負わされる。
哀れな人間が気付く事はなかった。二つの輝きの“共有”に。
そして誰かがこう呟く。
「馬鹿な人間共・・・」と。
零は光でも闇でもなく、ただただあり続けるモノ。
零には太陽と月があった。
太陽は光を、月は闇を創り出した。
やがて、世界は人間を作り、人間は欲望を得た。
人間は二つの大きな国を創り上げた。
そして、人間は太陽と月を欲した。神々しく壮大な空に輝き続ける二つの宝を。
だが、両方を手に入れることが出来なかった。
一つの国は太陽を。一つの国は月を。
太陽を輝かせる国、名を“光の国”
月を輝かせる国、名を“闇の国”
零は境界線となり、国を分けた。
神に等しきその輝きを、奪い合う戦いが永きに渡り続いている。
そして、国の王を“後継者”に。
二つの国に産まれた二人の後継者。哀れにも宿命を背負わされる。
哀れな人間が気付く事はなかった。二つの輝きの“共有”に。
そして誰かがこう呟く。
「馬鹿な人間共・・・」と。