トリップ

キャプテン、殺し屋に再会。



「キリちゃん。」
「?」

キャプテンは、名前を呼んだエリカの方を向いた。

「キリちゃん、バイト行かんでいいの?」
「はぃ?バイトですか?」

いつの間に頼んだのだ、と、キャプテンは頭に疑問を浮かべる。

「キリちゃんのお母さんが言っとったよ。お届けもののバイト頼んだって。うちのお母さんと喋っとんの聞いとったで。」
「お届けもの・・・あ!」

そこでキャプテンは、今朝机の上に置いてあった紙を思い出す。
確か、お届けものの内容だった。

サッと台所に行き、紙を見る。
やはりそれについての紙だった。
内容はこう。

『高校生もOK!自給800円。出勤できる時間から帰る時間まで。トラックなどが入れない住宅地などに届ける役目。場所は・・・』

地図が置いてあった。
ここからさほど遠くない所にあり、周りには小さなビルが立ち並んでいる。紙の内容によると、今までにもそうやって稼ごうとバイトに入ってきた高校生は少なくないらしい。
自転車ですぐに行けるだろう。

「もしかして、今日から?」

呟いて見てみると、置手紙に『今日の10時から行ってね。』と書いてある。
ちなみに、現在9時30分だ。



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