トリップ

後悔したらいいのか焦ったらいいのか、キャプテンはなかば選択に迷う。

「シュンリちゃん・・・平気そうに言っとるけど、大丈夫?見つかって「バキューン★」なんてことになったら取り返しつかへんし・・・」
「・・・フフッ。心配ナイワヨ。銃ノ腕ナラ私ノホウガ上ダワ。」
「余程自信があるのか・・・そいつぁ・・・」

疑いたくも無いが正直勝てるものかと考えてしまう。

(いや、でも親しいキャラを死なせるなんてうちの作風らしくない・・・。これは本当に大丈夫なんかな?)

ポジティブ思考はキャプテンにとっては珍しい事で、すぐに「いや、でも・・・」と頭の中で否定する。

(分からんぞ・・・うちって結構ダークエンド好きやし・・・。まさか、殺っちゃうとか・・・)

しまったなぁ・・・。
自分の性格上ありえないことではないとキャプテンは考える。

・・・シュンリSide・・・

言うべきかな?

私はキャプテンが喋っていない間にあの時のことについて考える。

あの黒髪男と私は血の繋がりがあるのかもしれないこと。(勿論、否である確率もある)
自分の職業を明かしに来ただけでここまで会話が発展するのは嬉しかったが、その分話題に迷う。

会話の中でキャプテンの悩むような表情が見えた。守り屋の話題を出した時だ。
やっぱり話を聞かせないほうが良かったかなぁ・・・。
返って巻き込ませたりしたらどうしよう。
キャプテンの性格上、やりかねない。

知ってたのにうっかり喋っちゃうなんて。
私のバカッ!
< 184 / 418 >

この作品をシェア

pagetop