白虎連合最終章




布の掠れた音。

それは私が尚輝の胸倉を掴んだからで。









「殴りたいんやろ、俺のこと」


「っさい」


「拳、震えてんで」


「うるさい!!!!」








空いている手は確かに震えている。

でも尚輝から目を離したくない。




こんな奴が龍の実兄。

そんな親が龍の実父。





英寿くん。

うちどうしたらいい?






堪えたらいいん?

我慢したらいいん?









「ゆいちゃんの生きてる世界は殴ったら終わりやもんな」


「あ?!」


「けど殴って終わらへん話もあるねんで?」


「うるさいっつってるやろが!!!」


「総長の貫禄たっぷりやな」








分かってるわ。

殴って終わるならそうしたいわ。










『全てがオトシマエで解決するわけじゃない』









雄大くん。



どうしたらいい?










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