SICK&TIRED


胸倉をつかんでいた手が首にいく

指先に力をこめてぐいぐい締め付けられて、首がしまる

息が思うように吸えない

「妹の男に色目使うなんて、とんだ姉貴だな」

首を強くつかまれただけで全身が動かない





くるしい





全身から力を抜いてしまえば、気を失ってしまいそうなほど

ううん、そうすれば楽になれるかな


少しアタシの体から力が抜けたのがわかったのか首から手が離れた

覚醒したかのように目をあけて大きく息を吸い込む


突然与えられた空気にむせこんだ

苦しい咳がとまらなくて


必死で体に酸素を送り込んでいると再びさっき蹴られたふくらはぎをもう一度蹴られた


浅く呼吸しながらどこか冷静な頭が(あざになる)と判断をくだした


当分スカートははけないな・・・・・


傷心の感情にふたをしても、身体的なアザは残る


でもね、体の痛みはいつか消える

心の傷はいつまでも残る

だから、消えない傷が入らないように、アタシは心に鍵をかけるの




誰の目にもふれないところへ

鍵も

心も

アタシすらも

隠してしまえたらいいのに!




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