鈍感あのコin男子校ッ?!

 あたしは、おでこをくっつける。


「…は?!

 おぃ、唯!
 お前、何してっ…」



 龍が急いであたしから離れる。


「…え?
 だって龍、顔赤かったから…

 熱、あるのかなって…」

「はっ?!
 熱なんかねぇよ」



 そう言ってあたしとは反対の方を見る龍。



 また、怒らせた…?



「龍?

 ごめんね…?」


「何で謝るんだよ…」

「だってあたしまた、龍怒らせちゃっ…」


 その続きの言葉を、言うことができなかった。



 何でかって?



「…?!」




 ───だってあたし、口を塞がれてて───…



 って!



「…っりゅ、う~…」



 く、苦しっ…
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