鈍感あのコin男子校ッ?!

 プルルルルル…


 プルルルルル…


『…何』


 繋がった。


「おいっ!
 龍!
 お前今唯と一緒なんか?」

『…唯?
 しらねぇよ…』




 何だと…?


 冷や汗が俺の背中を伝う。


「じゃぁ、唯今何処におるねん!」

『…はぁ?
 何で俺に聞くんだよ…


 って、唯いないのか?!』


「今俺等が唯のところ来たら、あったのは唯の弁当箱だけやったで?!
 龍、先に唯のところ行ったんちゃうんか?」

『あ、あぁ…

 行ったけど、すぐ別れた』

「何でや!

 唯は男共に狙われとるんやで?!
 何で唯を1人にすんねん!
 唯に何かあったら龍のせいやで?!」

『…』

「ええわ、もぅ!

 なら、龍も唯のこと探せ!」

『…』

「何とか言えや!」

『今は、…無理だ』

「っはぁっ?!
 何言うてんねん!
 何でもええからさっさと探せ!」



 咲の息遣いが荒い。


 こいつ、そうとうまいってんな…

 俺も人のこと言ってられねぇ…



「よし、手分けして探すぞ」


 唯の捜索が始まった。





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