花には水を
彼女が好きだから。
彼女を笑わせたいから。
彼女を知りたいから。
彼女を悲しませたくない。
俺の手で守ってあげたい。
でも、それこそ俺のエゴだ。
俺の勝手で彼女を苦しめただけだ。
俺は彼女の喜ぶ事をしてあげる事ができただろうか?
何一つ、できていないんじゃないか?
気がつくと家に居て自分のベッドの上に座っていて、母さんの心配そうな声と妃世の俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「ごめん、疲れてるから、このまま寝るよ。飯は要らないから…。おやすみ」
ドアを挟んで伝えて、ベッドに倒れると毛布を頭いっぱいに被った。