花には水を










「朝倒れたみたいで、病院にいるんだ」






なあ、誰でもいいからさぁ。

教えてよ。


こういうときって、どうすればいいの?










急いで部屋に戻ると、適当に転がっているジャージをきて家を出た。




考えなんてなく動く体に、俺はもう支配されていた。





どうすればいいかなんて、知るか。




今そんな事考えてる暇なんかねぇだろう。






息がきれて、頭のなかから酸素が抜けるみたいにぐわんぐわんと揺れる。




それでもなお、必死で。




口から鼻から血が出そうになるけれど、



灯に何もないで欲しいという事だけが頭を体を動かす。






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