花には水を
彼は、その言葉に気づいて私の方を向いた。
肩で息をしながら苦しんだ表情を浮かべて、じっと私を捉える瞳。
“ ・・・違うよ・・ ”
瑞穂はそういうと着ていた練習用のユニホームで顔を拭いた。
違う?
じゃあ、自分の事を天才だとでも言うのだろうか。
こうやって見せて、俺は頑張ってるんだって努力してるんだって思わせるため?
“ 俺は、ただもっと上に行きたいだけだ ”
力強く、まっすぐにただまっすぐに私にぶつけた言葉。
驚いた。そして、また胸が傷んだ。
“ 俺は、天才なんかじゃない。才能なんて持ってないんだ。俺は、上へ行きたい。頂点に立ちたい・・・そう思って今までやってきた ”