for you
「よっしゃ、帰るか!!」
え?帰るの?
なんか…ないの?
戸惑いの表情を隠せないあたしとは違って、拓也は帰る準備万端の様子。
はあ。
…てか、これ、一体どうなったの?
あたしたち付き合うことになったの?
わかんないよう。
あたしもいそいそと帰る支度をし、拓也の元へと駆け寄ろうとした。
「あ……」
その時、あたしは気づいたんだ。
拓也が左手をヒラヒラさせて、早くこいって言ってるのに。