キミがいた証




開けてみると、一冊の本の様な物がでてきた。




「わぁ!アルバム!?有難う!!」




そう笑顔で言うと、




「良かった。どういたしまして。」




と少し切なげに言った。




「………?」




私はお兄ちゃんを見上げた。




すると、少し考えた後に言った。




「それさ、あの日に買ったんだ。これからたくさん思い出を作ろうって。」




そっか…




だから少し渡すのも躊躇ってたんだ…




「お兄ちゃん、有難う!!これからたくさん思い出作って写真とろうね!」




そう言うとお兄ちゃんはホッとしたように、優しく笑った。




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