ILOVEYOU YOULOVEME

別れ

でも好きだったから
別れるのは
本当に嫌だった。


相変わらず
家には居にくい。

友達ととにかく
沢山遊び
たまに希和と会う。
そんな日々。

けして
輝いてはいなかった。

泣く日は
日に日に増える。


リストカットを
したくて
カッターを
手に持った日も
あった。

死にたくて
ベランダに
立った時だって
あったんだ。


それをいつも
引き止めたのは
希和ではなく
絵未名だった。

泣きながら
止められた。
申し訳なくなった。

あたしはなんて
弱いんだろう。

自分が嫌いになった。


親は今だに何も
知らない。
信用出来ない
親には
本当の自分を
今だに見していない。


なんか辛い。
なんか苦しい。
なんか死にたい。
なんか病む。

答えのわからない
暗闇に
あたしは
閉じこめられた。

涙が出なくなった。
辛すぎると
涙は出なくなると
あたしは
わかったんだ。
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