次の春になれば…



「俺の事考えてよ。
俺の事、もっと見て…もっと知って……それで好きになってよ」




いつもふわふわぼーっとしてる中島君からは想像出来ない攻めに、


胸を締め付けられた。
凄く胸の鼓動が高まる……




「川野?」


名前を呼ばれればビクッとして、

私はクルッと中島君を振り返って見た。






「………っ…



次の春になったらね!!」



私は叫んで、


中島君が怯んだ隙に教室を出た。




 
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