社内恋愛
『大丈夫ですか?』

トイレ前の椅子に座る彼を発見した。

『山崎。』

『水貰ってきました。』


毎回、酔い潰れる彼。大抵、こうやって酔いを覚ましていた。

『弱いだから、ペース考えてください。』

『そうだね。』

私は彼の隣に座った。

『戻っていいぞ。俺はもう少しこのままで休むから。』

『一緒にいます。心配です…いくみさんの指示だし。』

いくみさんが心配して、私に彼を探すように指示していた。いつもより戻り遅かったから。
< 16 / 70 >

この作品をシェア

pagetop