君と紡ぐ唄【企】
ただそれだけ。
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孤独な夜。
泣き出しそうな時。
しあわせをくれたのは君。
そこに何かあるわけでもなく。
一緒にいる。
ただそれだけ。
絆っていうのかな?
好きっていうのかな?
解らないけれど。
あたたかさをくれた君。
君の笑顔には、
天使だって敵いはしない。
ここではない何処かへ行って。
例え全てを忘れても。
記憶のカケラに君を残す。
死神にも悪魔にも、
この想いは渡さない。
嘘と真実が紛れ込むこの世界で。
君に出逢えた。
それだけで十分だから。
白いノートに君との想い出を。
秋の枯葉も挟んで。
ノートは色とりどり。
そこに何かあるわけでもなく。
一緒にいる。
ただそれだけ。
そっとみる君の背中。
優しい君だから…
きっと涙は見せないんだよね。
花キャベツみたいに身のない私を。
君はいつも笑顔で包んでくれたから。
今の私がいるよ。
稲妻みたいに激しいわけじゃない。
愛してるなんて大ぞれた事は言えない。
それでも。
君の温もりを想うよ。
アレキサンドライトみたいに変わる顔。
全部見てみたい。
だから。
時々は瀑天みたいに、
思いっきり泣いてもいいよ。
私も君を包むから。
春には桜を見に行こう。
月見もしたいね。
山登りは蛇がいるかな?
夜には星を見よう。
スポットライトなんて要らない。
だけど。
仲間の中で笑う君をもっと見ていたい。
そこに何かあるわけでもなく。
一緒にいる。
ただそれだけ。
それだけでいいんだ。
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