彼女の日記〜きみを忘れない〜

ゆいには、辛い思いをさせた。

たとえば、運動会。


他の子は、おじいちゃん、おばあちゃん、お母さん、そしてお父さんがいて・・・。

楽しそうなお昼ご飯。


「ゆいー。お昼ご飯、ここで食べよ!」

私たちは、テントから離れた、遊具のある方で毎年食べた。

テントに近いところは、なるべく避けていた。

ゆいの寂しそうな目を見たくなかった。

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