【短】雪 と 同 じ よ う に 〜 降り積もる想い 〜

さよならの誕生日




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綾斗に起こされて着いた駅は綾斗の住んでる町だった。



綾斗の住むマンションに行くものと思った私は何も言わず綾斗に着いて行った。



しかし、綾斗のマンションに着いて向かった場所は玄関ではなく駐車場だった。




「え?」と戸惑いつつも綾斗に進められ、運転席の隣に座った。



「どこに行くの?」と聞こうと思ったけど「内緒」と言われるのは目に見えていたため何も聞かずにラジオに耳を傾けた。




陽は段々と暮れはじめて、
空は薄暗くなっていた。




「先に飯食おうか。」



「うん。そうだね」




と、言いながらも綾斗の言った言葉に疑問を感じる。



先に、ってことはその後があるの?



てっきり夜ご飯を食べに行くといつの間にか自己解決していたけど、まだ行く場所があると思ってなかった。



まぁ、まだ心の準備が出来てなかったから有り難いかな。




そう、私は別れを言う心の準備をまだ出来ていなかった。





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