彼岸花

天罰

…ハァ…ハァハァ…


暗闇の山道を三人の男たちが全力でかけ降りている。

「クソッ!何でこんな事に…」


「ハァ…ハァ…お前があの祠には宝があるっていうから来たんだろうがっ!」


「あれは…ハァ…ハァ何なんだよ。」


「わからねぇ……ハァハァハァ」


もうどれくらい走っただろうか。


月明かりに照らされただけの舗装されていない山道を全力疾走するのには限界があった。
< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop