ゴスロリ彼女のキスの味
倉吉と目を合わせたまま動けない無音の状態が続く。
目を逸らせば襲い掛かってきそうな雰囲気が、いまの倉吉にはある。
しかし、思わぬところから静寂が打ち破られた。
バン!と床を蹴り上げる音がすると、ゼロが突然視界に飛び込んできた。
おれが持ってきた日傘をフェンシグのサーベルを持つように構えて突く。
倉吉は横へ飛んでゼロの突きを交わした。
「田中君の前でやっと本性を現してくれたわね」
倉吉が怪しく微笑みながら言った。