ゴスロリ彼女のキスの味
細長い黒いプレートに手書きの白い文字で【支店長室】と標し、縦に釘で打って吊るしてある。
その部屋意外のドアは鍵がかかっていて開かない。
ゼロは用心しながら【支店長室】の手前で立ち止まる。
おれはゼロの肩を掴み、軽く頷いて先に行くことを合図した。
少しは良い所を見せたい。
おれは左目の幅を精一杯使って【支店長室】を覗いた。
「えっ?」という声を発したあと、体の芯から寒気が襲ってきた。
部屋中に倉吉が着ていた乙女趣味的なロリータの衣装を着たマネキンが、隙間なく並べられている。